殆どの自閉症スペクトラムの子供達は、体内に不足している栄養や食事で摂取しにくい栄養をサプリメントとして補充し、一日当りの標準必要量る(Recommended Daily Allowances ミ RDA)を確保する必要があります。

ヒント:
(1) グルテン(小麦、カラス麦、ライ麦に含まれるタンパク質)とカゼイン(乳製品に含まれるタンパク質)をとらないようにすることは栄養の補完を考える際に重要なことです。

(2) バランスのとれた栄養摂取もこの取組みの重要なポイントです。 これは自閉症の子供にとってとても難しいことですが、彼らの健康の為に我々保護者はタンパク質、炭水化物、糖類、野菜、果物のバランスをとるように努力し続ける必要があります。実践には困難を伴いますが、毎日やりつづけることにより、時とともに簡単になってゆきます。

(3) 以下のものを出来る限り摂らないようにするか、制限するようにします。まキ 酵母菌(イースト)
● 精製した砂糖(白い砂糖、グラニュー糖など)
● 着色料、香味料

(4) 実施にあたっては、あなたのお子様にとってどのようなサプリメントが不足しているかを調べることが重要です。

(5) 医師と相談しながら行ってください。

自閉症スペクトラムの子供に最も不足しがちで、サプリメントによる補充が極めて
重要な栄養素には以下のものがあります:
● カルシウム
● 亜鉛
● Cod Liverオイル(鱈の肝臓オイル---かならず水銀を含有しないことが確認済みのものを選ぶこと)
● 必須脂肪酸 (EFAパウダー)
● セレニウム
● ビタミンB6 (スーパーニューセラ)
● TMGまたはDMG
● ビタミンC
● L-グルタシオン(サプリメントまたはTopical Cr塾e)
● タウリン

時として必要とされ、効果をあげる可能性のあるサプリメントは:
● 消化酵素(エンザイムエイド・コンプリート・DDPIV入り)
● コロストラム

これらのサプリメント購入にあたっては Kirkman LABS(カークマン・ラボ)社の製造する、非アレルギー性かつGFCF(グルテンとカゼイン非含有)と人口香味料を含まないサプリメントを推薦します。 サプリメント使用時にはメーカーが薦める使用方法に従います。

サプリメント使用上のルール:
(1) サプリメントを与えすぎない。一日あたりの標準必要量(RDA)を与えるか、またはカークマン社などの専門家に相談します。

(2) 我々の子供達の多くは腸からの食物分子の漏れ(リーキー・ガット)があるため、サプリメントが適正に吸収されない場合があります。この問題はグルテンとカゼインを取り除いたダイエットを根気よく実行し続けることで改善されます。

(3) 複数のサプリメントを使用する場合には、三週間ごとに一つずつ加えてゆくようにします。そして、行動の変化、発疹、睡眠パターンの変化、自傷行動の出現や増加、気分の変化などを観察し、必ず書きとめて記録するようにします。

(4) どうやってサプリメントを子供に飲ませるか?
a.我が家の場合にはサプリメントを米または大豆のミルクや薄めた洋梨のジュースにまぜて飲ませます。
b.鱈の肝臓オイルの場合には小さな小さな粒に分けて好きな食べ物の上にのせておきます。
c.あるいはサプリメントを食べ物の上にふりかけます(全部食べるようにしなければなりません)。
d.液体のサプリメントを注入器で飲ませるお母さんもいます。
e.何回かに分けて飲ませる(例えばカルシウムの半分を朝、残り半分を夜というように)

(5) まず少量購入して効くかどうかをチェックする。 我が家には息子のJeffに効果の無かったサプリメントの大きな容器が4〜5個あります。 一個あたり約5千円の無駄!!

(6) どのサプリメントは食事と一緒に摂ったらよいか、他のサプリメントと一緒に摂らない方が良いものはどれか、夜飲んだ方が良いものはどれか、摂り方を確認します。
a. 例えばカークマンのプロバイオ・ゴールドは消化を助ける為に就寝前にそれだけ飲みます。
b. 消化酵素は共生物質と一緒には摂らないようにします(酵素により共生物質が効果を示す前に消化されてしまう)

(7) 時として、たとえ少量のサプリメントであっても子供の体にとって多すぎる場合がありますが、そのような時はサプリメントを休憩してもOKです。 年に2−3回全てのサプリメントをやめてみます。 そしてまた中3日程度あけながら一種類ずつ再開し、子供の反応や行動を毎日記録します。

(8) サプリメントに対する好ましくない反応には、時と共に解決するケースと本当に問題が生じているケースがあるので、
a. すぐにサプリメントの使用をやめるか、
b. 服用量を少し減らして様子をみるか、
を判断できるようにすること。 一つの判断基準は反応が「危険を感じず、問題なさそうと判断できる」か、「危険を感じさせて心配か」という点です。

(9) 手当たり次第色々なサプリメントを与えないこと。 よく考えて、テストをしながらサプリメントを決めます。 正しいサプリメントを見つけるまで数回のテスト投与が必要です。

興味深いエピソード:
2001年の「Defeat Autism NOW」学会の質疑応答の時間でのある親御さんの質問です。「うちの息子に2年前にサプリメントを使ったプログラムを始めたところ非常に効果があがりました。 ところが今は彼にサプリメントを与えると10分後には吐いてしまいます!」
それに対する答えは、「そのサプリメントを与えることをやめなさい!」でした。 つまり、サプリメントは常に与え続けなければならないという訳ではない、ということです。我々は定期的にテストをしながら、今与えているサプリメントは本当に必要で効果があるものか、を評価し続けなければなりません。 その為にも時々サプリメントを休憩し、それらが本当に子供のためになっているのか、それとも害をおよぼしているのかを見る必要があります。

我々はそのようなプロセスに時間をかけ、ジェフに好ましくない反応が出たものは使用をやめ、また別のものを試すということを行いました。 そしてサプリメントの使用と厳しい食餌療法をその他のセラピーと合わせて開始して11ヶ月を経過した時点で、Jeffの行動と便の状態に顕著な変化が現れました。 現在彼は以前よりずっと良く食べるようになり、症状も改善されています。 この成果を得る為には多くの時間と努力が必要でした。 けっして一晩で成し得るものではありません。 みなさんも必ずお子さんの変化を見る事ができます。 但し、魔法の薬はありません。 努力をした人にのみ良い結果が訪れるのです。

最後に成功の秘訣です: 一歩ずつ進む事、そして常に医師のアドバイスと助けを貰うこと!!

注意: TACAはこのサイトで自閉症に関わる人々にとって興味のある一般的な情報を提供します。 情報源は多岐にわたりますが、TACAはそれらの情報の確認は行いません。 このサイトに紹介されている見解はTACAの見解とは限りません。 このサイトに記載されている内容は医学的な提言ではありません。 お子様のニーズについては必ず医師に相談して確認してください。
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