1.腸の機能不全診断の為の検査を行う。
A基本的な検査項目
●便の分析
●有機酸の検査
●尿のペプチドテスト
●食品アレルギーテスト
●腸の透過性テスト

B 有用な追加臨床試験項目
●グルテン抗体検査
●分泌性IgAテスト
●肝臓の解毒プロフィール
●硫酸化テスト
●診断用画像処理研究
●免疫テスト

2. 症状を緩和する為の応急措置
A. 食事からグルテンとカゼインを排除。
B. 総合的な消化酵素サプリメントの使用。
C. フェノールやサリチル酸塩(6-10参照)を含有する食品の試験的排除。
D. 一般的に知られているアレルギー反応を起こす食品の試験的排除。
E. 自閉症スペクトラムの児童向けのマルチビタミン/マルチミネラル サプリメントを活用しての栄養補給。
F. 腸内の善玉菌不足を補う為にプロバイオティックス(腸内有用細菌)サプリメントを使用。
G. 腸管の炎症を抑えて癒す働きを持つサプリメントの使用。

3. 腸内の病原菌や化学的毒素その他の刺激物の排除
A. イースト菌やバクテリア、ウイルス、寄生虫等の増殖を抑えて腸内細菌共生バランスを改善。 薬と天然のサプリを使用。
B. ヘルクス反応(die-off)を極力抑える為に肝臓と解毒経路をサポート。
C. 抗生物質やステロイド系、アスピリン、NSAID等の薬品の服用を控え
ること。
D. 砂糖、グルテン及びカゼイン等の食品アレルゲンの摂取を制限。

4. 消化機能の回復
A, 食物の適切な消化と吸収を促す消化酵素をサプリメントとして補充。
B. 適切な手段により腸内のpHのバランスの調整。

5. 正常な腸内菌の共生状態を再確立
A. 複数のプロバイオティックス(腸内有用細菌)善玉菌をサプリメントとして補充し腸内の善玉菌を正常なレベルに回復させること。
B. Lactoferrinをサプリメントとして補充して悪玉菌の増殖を制御する.

6. 腸の粘膜の回復
A. 腸管の治癒のプロセスを助長することが知られている抗酸化剤や初乳(Colostrum,L-Glutahione), 必須脂肪酸等の栄養サプリメントを活用。
B. 刺激物(食品アレルゲン、カゼイン、グルテン、食品及び水に含まれる化学物質等)を避けて腸管の更なる損傷の防止。

7. 特定の腸の症状は厳選された治療薬で治療する。
A. 医師の適切な診断に基き、医師と治療の方向を決めること。
B. 腸の機能不全が重篤の場合には医薬品を使用。
C. 治癒のプロセスを助長する為に栄養サプリメントを使用し、潜在的な代謝や生化学的アンバランスを是正して消化管の機能回復を図ること。

8. 栄養不足の是正
A. 臨床試験を行って栄養状態を把握。
B. ビタミン、ミネラル、アミノ酸、必須脂肪酸等の不足栄養分をサプリメントで補充。

9. 腸の免疫システムの強化
A. 腸管の治癒のサポート。
B. コロストラム(Colostrum), ベータグルカン(Beta-glucan),  ラクトフェリン(Lactoferrin), 亜鉛、抗酸化物質等、免疫機能全般を強化すると知られている栄養素をサプリメントとして補充。

10. 定期的な治療結果の評価
A. 自閉症児の徴候や症状の改善の有無をモニターして臨床反応を評価する。
B. 追跡臨床試験を行う。
C. 予想通りの改善が無い場合は医師と相談して治療内容を調整する。

11. 腸管の維持管理と予防
A. 健全な腸の環境を整えること。
1. 常にプロバイオティックス(腸内有用細菌)をサプリメントとして補充。
2. 定期的に便の検査をして腸の状況をモニターすること。

B. 刺激物を最小限に控えること。
1. 抗生物質や腸内感染等の後は必ず腸管を治癒する栄養剤を補給する。
2. 腸管壁を刺激する食品や薬品等の物質を避け続ける。

C. 抗生物質を服用する時には適切な予防対策をとること。
1. 抗生物質による治療中と治療後に適量のプロバイオティックス・サプリメントを補充。
2. 抗生物質による腸管のただれ等の影響が診られる場合は腸管を治癒するサプリメントを補給する。

D. 健全な腸の免疫システムを維持すること。

E. 最適な栄養の摂取、吸収及び消化を確保すること。
1. 消化酵素サプリメントを補給する。
2. 高力価のマルチビタミン剤やミネラルのサプリメントを使用し失ったり不足している栄養素を補う。
F. 正常な排せつを心掛けること。
1. 便通の習慣をモニターして異常な便がないかどうかをチェック。
2. 便秘や下痢その他の便通の異常に適切に対処。
3. 消化されていない食べ物が便の中に認められたら消化酵素をサプリメントとして補給する。
4. 治療しても問題が残る場合は便を培養して原因を追及すること。

G. 体への毒性負荷を最小に抑えること。
1. バランスの取れた食事とグルタシオン(Glutahione), NAC, MSM, 牛乳、Thistle, 抗酸化物質、必須脂肪酸等の適当なサプリメントの補給により肝臓や解毒経路を保護。
2. 環境毒素への接触を極力制限すること。
3. ワクチン、ある種の魚、一部の歯の詰め物等に含まれる重金属を極力摂らないこと。
4. 人工添加物、保存料、人工甘味料、香味剤、殺虫剤、ホルモン剤、GMO等の食品の化学物質の摂取は最小限に控えること。
5. 重金属による症状にはキレート化の様な解毒処置を行い、腸内細菌の増殖には肝臓をサポートして治療する。

H. 食事と栄養の改善
(1) 特定の食物へのこだわりや癇癪等は自閉症児の腸管の問題が治癒されるとおのずと解決することを覚えておいて下さい。
(2) 健全な腸環境を持続し治癒を促す為の特定の食事ガイドラインに従
  うこと。
●腸管への刺激物を避けること。
●グルテンやカゼイン、アレルギー食品を排除すること。
●精製された砂糖、天然糖単純炭水化物は控えるか最小限に抑える。
●繊維と複合炭水化物を十分に摂取する。
●化学物質の含まれていない食事を心掛ける。
●食物アレルギーや食品に敏感な場合はローテーションダイエットを実行する。

12. 最適の治癒と回復をはかる為に多面的なアプローチを試みる。
A. 脳や神経系、免疫系等他の器官も強化、支援する。
B. 十分な睡眠、栄養、運動と綺麗な空気を確保することによって子供の体全体の健康をサポートする。
C. 医師と相談してスクリーニングテストを行い、他にも生物学的異常が無いかどうかを確認する。
D. 応用行動分析(ABA: Applied Behavioral Analysis,), 聴覚統合治療(ATA: Auditory Integration therapy)や知覚統合(Sensory Integration)等の様な生医学的アプローチ以外の手法を併用する。
E. 自閉症に見られる生医学的なアンバランスの改善は、通常「腸」の治療から始まります。


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