腸内酵母菌とカンデイダの過剰増殖

自閉症児の多くは不快症状を引起す腸内酵母菌の過剰増殖を経験する。酵母の中でも最も多いのがカンデイダアルビカンスであり、口腔内、消化管、膣その他の粘膜にも少量存在する。カンデイダは通常無害菌であり、免疫系と腸内善玉菌(プロバイオティックス)によって増殖抑制されている。
しかし善玉菌とのバランスが崩れると酵母菌の大量増殖が始まる。バランスの崩れる原因は抗生剤投与、高糖分含有食、叉は免疫系の弱体化等である。

バランスが崩れた結果発生するのが口腔、膣、消化管の感染症でありオムツかぶれである。しかし自閉症児では他の部位にて全身性播種性の酵母感染症を経験する。酵母菌の胃腸管内過剰増殖が自閉症の様な神経障害を引起すという説もある。原因と結果は不明ではあるが、酵母菌治療により大幅な自閉症状改善を得る自閉症児も存在する。

治療の重要性には多数の理由が存在する。酵母菌は消化管を損傷し炎症と腸間膜の透過性亢進と多孔性を引起す。之によりLGCを生じ、かつ酵母菌により数十の毒素及びその他の副産物が産生され、これが腸管壁から漏出して免疫系と神経系を損傷する。

腸管損傷は酵母菌によると問題提起をした二冊の本はDr.Orian Trussの‘The Missing Diagnosis’とDr. William Crookの’The Yeast Connection’である。


[症状と徴候]
消化管の常在菌である酵母はアアレルギー、慢性疲労、そして感染等の状態と関連する

1. 消化器症状
腹痛または腹部膨満(鼓脹) ガス 便秘及び/叉は下痢
糞便中の粘液 臭い息 あくび消化不良、特に澱粉の摂取後に起こる
甘いもの、バン叉はパスタが欲しくなる * 直腸の痒みまたは刺激

2. 神経症状
過度の多動 笑いをこらえられない、特に食後
感情障害 例えば鬱状態、気分変調、いらいらする、攻撃的である
不注意叉は集中出来ない 記憶が悪い 歪んだ思考
コーデイネーションの欠如  めまい又はバランスのくずれ

3. 免疫系の障害
アレルギー傾向が強い、特にかび(糸状菌)アレルギー
慢性的酵母菌感染または膣の痒み
慢性真菌感染例えば、水虫、足指爪の真菌、’いんきん‘(jock itch)
そして皮膚感染症、白癬(ring-worm)

4. その他の症状(じめじめした湿気の高い気候での悪化)
疲労 眠気 睡眠障害 筋肉痛叉は虚弱
頭痛 強い匂いや化学品に対する感受性亢進(洗剤、ガソリン)


[考えられる原因]
抗生剤の繰り返し服薬 その他の薬剤例えばステロイド、免疫抑制剤
糖分と単純性炭酸化物 プロバイオティックス(腸内善玉菌)の減少
低繊維食 栄養素の欠乏  免疫系 免疫系障害                
消化酵素(分泌物)の低下 妊娠中の母体の酵母菌感染症


[診断方法]
一番良い診断とは患者の臨床症状と既往歴をみる事。カンデイダ感染症の兆候と症状があるかどうかを決定し、考えられる原因を調査する。その上、適切な臨床検査を行うのは必須である。総合的便検査(CDSA)により腸管内の酵母菌とその他細菌等の異常生物を同定する。有機酸試験(OAT)では尿中への排泄されるある種の酵母菌の存在を同定する。腸管透過性試験ではLGSがあるかそして消化管への障害が起きているか評価する。


[治
療法]
腸内酵母菌の過剰増殖試験はチャレンジングである。単一の治療法より、ベストの結果となる総合的なフログラムが良い。主要な6種の治療法を紹介する。

1. 薬剤による腸内酵母菌の除菌
a) 薬剤
天然由来のサプリメントよりもより強力で効果のある抗菌処方薬から治療を始める必要がある。抗菌剤に精通している医師と協力する事が大切である。一般に処方されている薬剤にはNystatin, AmphotericinB,, Diflucan Nizoral, Sporanox等がある。

b) 処方薬以外の抗菌物質
薬草及び自然物質は多くの患者に恩恵をもたらす。しかし処方薬剤に比較して一              
般に効果が弱いので一番良い方法としては通常の治療法と組み合わせる事である。ベストの治療法としては最初に薬剤で治療を行い、その後に自然物のサプリメントを使用し酵母菌の抑制を継続する。天然物の一部は;               
オレガノオイル カプリル酸(多くの食品に含有している脂肪酸)
ヒドラスチス(Goldenseal) Pau d’arco オリーブの葉からの抽出物
クランベリー抽出物 アリシンを含有するニンニク

高品質のサプリメントと幾つかの異なる抗菌剤でする治療法の方が単一の薬草(ハーブ)より良い結果を生み出す。投与用量については専門家に相談する事がベストである。

自閉症児の一部は天然物で全てのハーブに含まれるサリチル酸塩に感受性でハーブのサプリメントが無効の事もある。

2. Herxheimer(‘Die-Off’) 反応の抑制
抗菌剤により症状の初期悪化を経験する小児患者もいる。これがHerxheimer 反応 叉は’yeast die-off reaction’‘として知られている。薬剤により腸内酵母菌が殺菌されると直ちに毒素が産生されこの反応が起こる。毒素産生と同時に体内での解毒が出来なかった場合に悪化がおこる。この’die-off’ 反応は数日から一週間またはもっと長期に続く。 酵母菌のdie-offによる症状としでは:
ガス、鼓脹、腹痛 便秘叉は下痢の悪化 頭痛
嘔吐を伴う事もある悪心 皮膚発疹 疲労及び眠気
過度の多動又は繰り返し行動を含む問題行動の悪化 感情障害

これは懸念する症状ではあるがdie-offは良く起こり長くは続かない。Die-off反応の予防または抑制の為の提案:             
薬剤叉はサプリメントを低用量から始め少しずつ1/2週かけて完全な臨床用量に達する事                治療開始以前から食物中の砂糖を除去する。
身体の毒素排除を促進させる為に大量の精製水をませる事
少なくとも一日一回の定期的排便をさせる
Glutathione, N-Acetyl Cysteine ,MSMによる栄養補助
Epsom塩を入れたお風呂に入れるまたは硫酸マグネシウム(Epsom 塩)クリームを塗る。これにより肝臓の体内の解毒パスウェイを補助する。  
コーテンク,゙ビタミンCを摂取させて、酵母菌毒素の中和と体内の解毒作用パスウェイをサポートする。
Alka-Seltzer Gold(他のフォームは不可)は酵母菌毒素産生のある種の酸を中和するので症状の緩和となる。
* ベントナイト粘土(Bentonite Clay) は酵母菌毒素を吸収する。活性型木炭(炭)錠剤 より安全である。ベントナイトクレイは他のサプリメントと結合するのでベントナイトクレイと他のサプリメントと同時服用はしない。

3. 欠損消化関連分泌物の補充
消化系は正常であれば消化酵素、胆汁、重炭酸イオンそして塩酸(胃酸)を分泌しこれら全てが酵母菌の増殖を阻止する。自閉症患者にしばしば発生するのが分泌物の量の低下であり、カンデイダの過剰増殖を引起す。分泌物を適切なレベルに回復する事は重要である。

4. プロバイオティックス(腸内有用細菌)サプリメント
腸内酵母菌の過剰増殖治療において特に大切な治療法(介入)はプロバイオティックスをサプリメントで補充することである。 善玉菌のプロバイオティックスは有害微生物例えば酵母菌、細菌および寄生虫を抑制し続ける。特に乳酸桿菌(Lactobacilli)は悪玉菌や酵母菌の増殖阻止において優れている。 
5. 消化管膜の治癒と修復
消化管の回復プロセスの一つには胃壁の修復である。パート3に詳しく述べられているが有益となる栄養素は:
初乳 亜鉛 L-Gllutamate(グルタミン酸塩)
必須脂肪酸 抗酸化物 MSM (Methylsulfonylmethane)

6. 免疫系の強化とサポート
慢性消化管酵母菌過剰増殖の場合は殆んどの場合免疫系も弱体化している。酵母菌の毒素を減弱する為、免疫系は過剰作業すなわち残業作業を行う為ウイルス及び細菌感染に易感染性となる。この状態により、免疫系は更なる負担となる。栄養素のサプリメントを補充し免疫系の強化とサポートをするのが重要となる。この点はパート11で紹介しているが、その主なものは:亜鉛、初乳、ビタミンC、抗酸化剤、ベーターグルカン、ラクトフェリン等。

7. 酵母菌の過剰増殖阻止
a) 処方薬から治療を開始して、処方薬以外の物資を次に投与する
b) プロバイオティックスをサプリメントで補充し、酵母菌抑制を継続する。
c) 抗酵母菌ダイエットを実行する。カンデイダ始めその他の腸内酵母菌を抑制する料理およびガイドラインはDr. William Crookの著による多数の本がある。酵母菌の燃料となる食物を回避し、酵母菌増殖を刺激させないのが原則である。

一般には,
砂糖を避けること。白砂糖(食卓の)、ブラウンシュガー、蜂蜜、糖蜜、メープルシロップ、大量のフルーツジュース。
果物、精製炭水化物、澱粉(パン、パスタ、馬鈴薯等)の制限
ファーストフッドは排除。 栄養価が低く糖分含有が高い精製炭水化物、その他のMSG 等の興奮性毒素(excitotoxin)、添加物、保存剤を避ける。
高蛋白、多繊維食と複合炭水化物を取る。 パン、焼いた食物、乾燥果物、チーズ、ピーナッツ、その他多くの発酵食品には酵母菌や糸状菌(mold)を含むので制限する。
グルテンとカゼインを取らない事。

●ここに書かれているガイドラインはあくまでも推奨出来る治療の選択肢であり、症状やその重さの度合いも各個人によって異なることから誰にでも推奨出来る治療対策ではありません。各個人の治療方法については必ず医師と相談して決めてください。
●個々の治療での基本的な処置が他の異なった症状の時のものと重複するものがあります。
●概して服用量についての指示は当社製品のサプリについてだけのものです。他社製品についてはそのメーカーのラベル上の指示に従って下さい。


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