腸内細菌共生バランス失調(DYBIOSIS)

普通腸内には異なった二種類の有機体が調和を保ち乍ら共生しているのですが、その調和状態が崩れてしまうアンバランスの状態、これがDysbiosis,共生バランス失調といわれるものです。腸管の中にはプロバイオティックスと呼ばれるいわゆる腸内「善玉菌」とウイルス、有害バクテリア、イースト菌及び寄生虫の様な有害微生物、「悪玉菌」が共生しています。健全な腸のバランスを保つ善玉菌が減り,過剰に悪玉菌が繁殖して腸管内に異常をきたします。何らかの胃腸障害を抱えている自閉症児の,大半がこの菌のアンバランス状態であると報告されています。

この腸内菌共棲異常が引き起こす多くの問題には、第一に、悪玉菌は毒素を血液内に流入し、自己免疫障害や腸の炎症、食品アレルギー、湿疹、神経痛等を引き起こします.第二に、正常な腸内細菌のバランスが崩れると腸壁に炎症を起こし、自閉症児に共通して診られる腸管漏れ症候群(LGS:Leaky Gut Syndrome)を誘発します。悪玉菌からの毒素が免疫系を害し、環境のウイルスやバクテリアへの抵抗力を弱めてしまうのです。 最後に最も恐ろしいのはこの過剰繁殖した悪玉菌が善玉菌をさえ殺してしまうことなのです。そしてこの善玉菌の活性が損なわれた時に色々な病気の症状が進展するのです。


[徴候と症状]
腸内菌共生バランス失調(Dysbiosis)の徴候と症状は普通この善玉菌の欠如と何らかの病原有機体の存在の為に起るものです。腹痛、ガス、下腹部の膨張、便秘と下痢、悪臭便、消化不良、臭い息、食欲減退、食べ物の好き嫌い、胃炎、大腸炎、食品アレルギー頭痛、倦怠感、皮膚のトラブル等が主な症状です。


[考えられる原因]
腸内菌共生バランス失調の主な原因は多様で個人差がかなりあります.その中で主な原因として考えられているのは特に抗生物質を中心とした医薬品(コルチコステロイド, 非ステロイド系抗炎症剤),不適切な食事、消化不良、有毒物質の摂取、慢性のストレス、免疫機能の低下等が挙げられます.


[診断方法]
1. 総合消化大便分析(CDSA)Comprehensive Stool Analysis
腸内菌共生バランス失調(Dysbiosis)を便の培養で確認する最善の診断方法。 又、異常な有機体/細菌が腸内に存在の有無も診断出来ます。どの治療剤が最も有効かを診る為に過敏性検査(Sensitivity Test)も加える場合もあります。

2. 有機酸検査
或る種の代謝の指標マーカーがあるかどうかを診る尿検査。

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治療方針/対策]
1. 腸内菌共生バランス失調(Dysbiosis)に潜む問題を明確にして取り除くこと。
2. 胃腸館管内の悪玉菌を栄養サプリメントや医薬品で撲滅すること。
3. 悪玉菌排除後、プロバイオティックス(腸内有用細菌)サプリメントを補して善玉菌を増やし、腸内菌のバランスを回復すること。
4. 腸管粘膜を治癒、修復すること。
5. 免疫系を強化、サポートすること。
6. 急性の場合には抗生物質やNSAID等の治療薬の投与が必要ですが慎重に行い、それらの副作用を最小に抑える様注意すること。
7. 食餌療法
砂糖、でんぷん質の食品、精製炭水化物の摂取を抑え、健全な腸粘膜を支え、善玉菌を増やす繊維を十分に採る様にすること。
8. 不足している消化分泌液を消化酵素サプリメントで補給すること。
9. 毒性物質や化学物質の摂取を極力控えること。
食品や水を通じて有毒物質や化学物質を摂取すると腸内菌共生バランス失調(Dysbiosis)の状態を悪化させるのみならず、腸管粘膜の炎症を起こして治癒のプロセスも遅らせることになります。

●ここに書かれているガイドラインはあくまでも推奨出来る治療の選択肢であり、症状やその重さの度合いも各個人によって異なることから誰にでも推奨出来る治療対策ではありません。各個人の治療方法については必ず医師と相談して決めてください。
●個々の治療での基本的な処置が他の異なった症状の時のものと重複するものがあります。
●概して服用量についての指示は当社製品のサプリについてだけのものです。他社製品についてはそのメーカーのラベル上の指示に従って下さい。


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