消化器系の問題が自閉症患者にとって主要な機能障害の根源であり、その根本的な胃腸のアンバランスをコントロールすることによって諸症状が緩和されるだけでなく、行動、注意力、言語、発育等が著しく改善されると自閉症治療の専門医から報告されています。

はっきりとした胃腸障害の徴候が無い場合でも多くの自閉症児はかなりの内臓の問題があり、全体的な治療の一部として対処しなければなりません。すなわち食品アレルギーや免疫の問題、慢性感染等の問題の他にもワクチン、重金属、抗生物質等の様な外的要因も胃腸を弱めるだけでなく、自閉症の症状に深く関わっているのです。

この章では自閉症児の多くに共通して診られる徴候及び症状を以下の様にまとめてみました。これらの症状は単独で現れる場合もあるし、又、複数の組み合わせの形で出ることもありますが、親や医師が消化器系の適正な機能確保の為の更なる検査と治療を進めるべきかどうかを判断する為の貴重なバロメーターとなるものです。

---自閉症児の胃腸障害の諸症状---

1. 消化管関係の症状及び徴候
● 腹痛、痙攣、不快感(泣き叫んだり、腹部を抱え込んだり胎児の様に体を丸める等の挙動となって現れる)
● 逆流又は過度のゲップの問題。 
● 嘔吐
● 悪臭便
● 慢性の下痢又は軟便, 特に食後の腹部膨脹及びガスの過剰発生(おなら)直腸のかゆみ、便の通過時の焼ける様な不快感、便の異常な色(黄色やオレンジ又は青白い便)
● 慢性の便秘及び/又は糞詰り(硬くて乾いた便)
● つま先歩き(普通便秘を示す行動
● 肛門周辺の湿疹
● 食物が消化されていない便
● 粘液の混じった便
● 便の性質の異常な一貫性(油っぽい便又は泡上の便等)

2. 対食物反応の問題
●対グルテン及び/又はカゼイン過敏性
●食品アレルギー(目の下の隈、頬又は耳の赤み、慢性鼻炎、皮膚の湿疹、頭痛、喘息、環境アレルギー、注意力不全や問 題行動等の形で現れる)
● 食品のフェノール及び/又はサリチル酸に対する反応

3. 過去の病歴
●乳幼児の時にかなりの疝痛歴(さし込み)有り
●免疫機能が弱く、頻繁な耳や喉等の呼吸器系感染の病歴あり.
●アレルギー反応や自己免疫反応と同じ様に免疫反応が異常に活発
●カンジダ症やおむつかぶれ又は皮膚の湿疹等真菌による感染歴有り。
●音や光、味、生地その他の外部からの刺激に対して過敏になる等感覚防御徴候が過去にあった。

4. 家族の病歴
●母親が妊娠中に真菌による感染歴有り。
●家族に小児脂肪便症、クローン病、潰瘍性大腸炎又はその他の腸の炎症等の既往症歴有り。
●家族にアレルギー症や又は自己免疫病の病歴有り。

5. 処方薬と予防接種
●乳幼児,小児時期に抗生物質を頻繁に使用していた。
●下痢や湿疹、おむつかぶれその他の腹部の異常等抗生物質の副作用の経験あり。
●予防接種による副作用や予防接種の直後から発育の遅れが目 立ち始めた。
●母親が妊娠中にRhoGAM等の予防接種を受けていた。

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