高品質なサプリメントを開発・製造することで知られるカークマン社は、自閉症スペクトラムと消化器官疾患の問題について医学、医療の専門家との連携に基づく徹底的な研究を行い、その結果を同社ホームページで公開しています。

このレポートは、同社が「消化器系の問題が自閉症患者にとって主要な機能障害の根源であり、その根本的な胃腸のアンバランスをコントロールすることによって諸症状が緩和されるだけでなく、行動、注意力、言語、発育等が著しく改善される」との多くの自閉症専門医からの報告に早くから着眼し研究を続けた結果得られたもので、自閉症治療の全体的な取り組みの中での消化器系疾患治療の重要性、その中でダイエット(食餌療法)やサプリメントが果たす役割等を客観的かつ具体的に説明したものです。 
iWANTでは日本で自閉症の治療に取り組む方々に有用な参考情報として活用していただくことを願い、その主要部分を和訳してご紹介します。

●自閉症児の胃腸障害の症状と徴候
●自閉症児にみられる胃腸障害の簡単な定義
●自閉症児に診られる胃腸障害の考えられる原因
●推奨する基礎的応急処置(まずすること)
●推奨する症状別一般的治療方法と注意事項
●治療方法まとめ



米国においては近年、自閉症スペクトラムに関わる様々な症状の改善に効果があるといわれるGFCF等の食餌療法やサプリメントの研究が広がりを見せると同時にそれらの取組みの経験者の数も急速に増大しつつあります。このようなアプローチの効果はまだ医学的な見地から証明されるには至っていませんが、経験者からの多くの成功事例やアドバイスが、私的に運営される非営利目的のWEBサイトなどを通じて整理、伝達される形で共有化され、大きな動きとなって広がりつつあります。ここでは、日本で同様の取組みに興味をお持ちの方々の為に一般的な情報をご紹介いたします。 お子様の症状および医療的なニーズは各人各様ですので、実際に食餌療法やサプリメントの使用を行う際には、必ず医師と相談の上でスタートするようにしてください。

●過去10年以上にわたりサプリメントの形でのビタミン、ミネラルの補充が自閉症の症状を改善するという保護者や専門家からの報告が多くなされています。

● もっとも広く使われているものはビタミンB群とマグネシウムで、18件におよぶ研究においてほぼ半数の人が、行動上の問題の減少、アイコンタクトの改善、注意力の向上、学習能力の向上などで改善をしめています。

●他にも、ビタミンC、Cod Liver オイル(タラの肝油)、複合ビタミン/ミネラルなどのサプリメントの研究がなされ、症状の改善を示す報告が行われています。

● 特定の食物にたいする拒絶反応やアレルギーが様々な行動上の問題を助長すると考えられ、それら食物を食事から取り除く事により行動に大きな変化が現れたケースが多くの保護者や専門家から報告されています。

● 小麦、カラス麦、ライ麦に含まれるタンパク質「グルテン」と乳製品に含まれるタンパク質「カゼイン」は自閉症をもつ人の体内で完全に分解されず、結果として体内に吸収されるペプチドが脳の機能に影響をあたえている可能性が指摘されています。

● 現時点ではこれらの成分を日常の食事から取り除く(GFCFダイエット)ことによってのみ「グルテン」と「カゼイン」の不完全分解による脳への更なるダメージを防ぐことができると考えられています。 

●GFCFダイエットの実施にあたっては禁断症状も予想されるので、専門家のアドバイスを受けながら徐々に行うことが重要です。

●一部には腸内の酵母の異常増殖が腸に微細な穴をあけ、結果として自閉症の症状を助長するという仮設をもつ研究者がいます。

●小腸でつくられるホルモン、セレクチンにも自閉症の症状を改善する働きがあることが考えられていますが、複数の実験結果は一定ではなく、また繰り返して投与した場合の安全性も確認されていません。

●全ての専門家が上記の療法の効果や化学的裏付けに同意している訳でありません。

●ビタミン/ミネラルのサプリメントとしての補充、食餌療法の実施に際しては、必ず自閉症の治療に詳しい医師や専門家と相談をすることが重要です。



●ほとんどの自閉症スペクトラムの子供がサプリメントによる栄養の補充を必要としています。

●グルテン/カゼイン(小麦、乳製品に含まれるタンパク質)を摂らないようにすることは栄養補完の取組みの中で大変重要な意味をもっています。

● バランス良く栄養をとることは自閉症の子供にとって大変困難なこですが、根気良く努力することで徐々に容易になってゆきます。

● 不足しがちな栄養は; カルシウム、亜鉛、必須脂肪酸、セレニウム、腸内有益菌類、ビタミンB6、TMGまたはDMG、ビタミンC、L-グルタシオン、タウリンなどです。

● サプリメントメーカーとしては、障害のある子供に関する知識が豊富で、非アレルギー性かつグルテン/カゼインを含まないサプリメントを製造する高品質サプリメン専門メーカー、カークマン社を推奨します。

●サプリメント使用の基本ルールは本文参照のこと。



TACAは自閉症スペクトラムの子供を持つ保護者に対して、彼らの推奨する自閉症のための療法の調査を行い、2002年2月から同年7月の間に約100名の保護者の回答を得ました。 回答してくれた全ての保護者は最低一年間以上療法を続けた経験を持ち、その結果を踏まえて新たな両親達への提案をしています。

注意:
お子様の検査は夫々独自に行う必要があり、また全ての療法が全てのお子様にとって有効という訳ではありません。
医療的な療法を開始する際は、必ず医師に相談すること。 ここで発表するものは、あくまでも調査の結果です。ご自分のお子さんへの療法をスタートするにあたっては一つ一つの選択肢を良く検討してください。



TACAが推奨する目的別サプリメント一覧です。



グルテン、カゼイン分解酵素の摂取は、自閉症の症状改善に効果を示すと考えられますが、GFCFダイエットに取って代わるものではありません。



GFCFダイエットに関する一般的な質問の解りやすい解答集です。

回答者: カリン・セルーシー。
著書『自閉症および広汎性発達障害の謎を解く− 調査と回復をもたらした母親の物語』
ANDI( 食事療法のための自閉症ネットワーク、The Autism Network for Dietary Intervention:)の共同創立者。同ネットワークのニュースレター(The ANDI News)の共同編集者。
免責事項: 以下は医学的な助言ではありません。子供の食事内容を変更する際には、医師か資格のある栄養士の指導の下で行うことをお勧めします。



注1: 
The Autism Society of America(ASA)
http://www.autism-society.org
ASAは1965年に設立された全米に約2万人の会員をもつ代表的な支援団体の一つで、会員への総合的な情報提供や相談などを行うと同時に、様々なリサーチのための基金の運営も行っています。 iWANTはASAの許可のもと、関連する情報を翻訳してご紹介します。

注2:
 Talk About Curing Autism (TACA)
http://www.tacanow.com
TACAは自閉症の子供とその保護者へのサポートを目的として、自らも自閉症の子供をもつ母親によって作られ運営される非営利法人で、米国西海岸地域における代表的な支援団体の一つです。家族、友人、専門家が情報や経験を共有化し、会員の質問に答えながらお互いに助け合うことを目的としています。iWANTはTACAの許可のもと、関連する情報を翻訳してご紹介します。

注3: 
Autism Network for Dietary Intervention (ANDI)
http://www.autismndi.com
自閉症の子供をもつ二人の母親, Lisa Lewis とKaryn Seroussiによって作られた、自閉症をもつ子供の親に対するGFCFダイエットの理解、実施、継続の支援を目的とするサポートネットワーク。 iWANTはANDI許可のもと、関連する情報を翻訳してご紹介します。

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