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ニューロフィードバックセラピーを受けている子供は、まるでジョイスティックを使わずにテレビゲームをしているように見えます。近づいて見ると、頭部に軽く貼り付けたコードがコンピュータにつなげられ、またコンピューターからテレビモニターにもコードが延びています。
更に良く見ると、テレビモニター上ではパックマンがドットを食べながら、ときにゆっくり、そしてときにはすごいスピードで迷路を進んでいるではないですか! 
パックマンのスピードの変化に合わせて、ポーン!ポーン! という信号音も速さを変えながら聞こえてきます。そして子供はというと、リラックスして椅子に深ぶかと座り、自分のしているゲームを楽しそうに見ています。いったい手も使わずにどうやってゲームをしているのでしょう?

種を明かせばこのゲーム、実はこの子の脳がコンピューターを介して動かしているのです。例えば皆さんはアルファー波という脳波の名前をどこかでお聞きになったことがあるかもしれません。
そのアルファー波が一定以上に強くなった時パックマンが一コマ進むようにコンピュータを設定してあったとしたら、この子の脳がアルファー波を強める度にモニター上のパックマンが進むわけです。
これがこのちょっと不思議なゲームの仕組みです。そしてこのゲームを続けることにより、脳に面白い変化が出てきます。この例の場合ならば、この子のアルファー波がだんだん強くなってくる、というような変化です。これはゲームを続けるうちに脳がアルファー波を強めることを学習するからなのです。

では、次に自閉症の子供が居て、この子の脳波図を見ると脳の特定の箇所でシータ波という脳波が強すぎ、そのことが一部の問題行動と関係していると考えられるとしましょう。 
脳のその部分のシータ波を弱めてあげることができれば問題行動に改善が見られるかもしれません。 
ならば、その部分にコードを貼り付け(実際には先端についた電極をペーストをつかって軽く貼り付けます)、シータ波の強さが一定以下になったときにパックマンが動くようにコンピューターを設定したらどうでしょう? そうです、この子がそのゲームを何回も楽しむうちにシータ波が段々抑えられてくることが期待できるのです。 これがニューロフィードバックの原理です。そしてニューロフィードバック・セラピーとは障害や疾患の症状に関わる脳波の異常を、ニューロフィードバックを用いて脳の学習能力を利用しながら正常に近づけ、症状の改善を目指すセラピーなのです。

ニューロフィードバック・セラピーは障害や疾患によって異常を生じた脳機能の回復を目的として近年アメリカを中心に様々なケースへの適用が進んでいます。薬も電気による刺激も使わず、脳が自然に持っている学習能力を利用するため、脳へ負担をかけずにトレーニングを行なう点が特徴です。 

前述の例で説明したように、脳自体はもともとベストの状態で働くように「学習」する能力を持っていて、ニューロフィードバックはその学習を助ける役目をします。つまり、乱れた脳波が正常に近づく度に「良くなったよ」という信号を脳に送ることにより脳が正常な動きを覚えることを助けるのです。このような脳へのトレーニングをある程度の期間継続的に続けることで学習の効果を定着させ、フィードバックがなくても脳が正常な働きをすることが目的です。そして脳波異常の減少が障害や疾患の諸症状の改善につながります。

セラピープランの作り方
セラピストはセラピーを受ける本人と話し、脳波図を分析し、医師や家族からの情報を検討したうえで、障害の諸症状に最も関連が深いと思われる脳波の異常を「脳のどの部位において、どの脳波に、どのような異常がある」という風に詳細に、具体的に特定します。そしてそれら具体的に特定された脳波の異常を正常に近づけようとするためのトレーニング計画を作ります。 トレーニング計画では、「脳のどの部分で、どの脳波に対して、どのようなトレーニングを行なうか」、「どのくらいの頻度で、どのくらいの期間続けるか」などを決めます。その計画を実行するツールとしてコンピューターが使われ、計画に基づいて具体的なトレーニングメニューがコンピュータープログラム上で設定されます(この設定内容をプロトコールと呼びます)。 

このコンピュータープログラムはニューロフィードバック・セラピーに欠くことのできないものですが、それを策定し最も効果がでるよう実施するためには、正しい異常の分析、効果を最大限引き出しリスクを最小化するためのプログラムの実施方法、プログラムへの反応を細かくモニターしながら変化に応じてプログラムを修正してゆく取り組み、などセラピストの技量にたよる部分が多くあります。従って、知識と経験があり信頼できるセラピストを探すことが極めて重要となります。

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